こんにちは、makinaです。
エルメスのバッグの、クロコダイル革。
中でも非常に似ているのが、ニロティカスとポロサスの2つです。
見た目には、全くと言っていいほど見分けがつかない、ニロティカスとポロサス。
その違いをいくつかご紹介します。
一番の違いは価格
ニロティカスは「ナイル川の」という意味で、アフリカのクロコダイル革を使用したものを指します。
正面には「‥」のマークが施されています。
一方、ポロサスは、より小さいワニの革で、アフリカ原産ではない場合もあるのが特徴です。
正面には「Λ」のマークが施されています。
ニロティカスとポロサスの、一番の違いは、価格です。
より高額なのが、ポロサスです。
うろこ模様はニロティカスのほうが大きい
クロコ特有のうろこ模様は、ニロティカスのほうが大きめです。
特に、左右の端のほうに行くに従って、その違いがはっきりしてきます。
バーキンの背面などは、とてもわかりやすいです。
ポロサスは、バッグの左右の端のほうの模様が、かなり小さいです。
ニロティカスは、左右の端のほうに行っても、それほど模様が小さくならない。
これは、ワニ自体の体の大きさに関係しています。
ポロサスのほうがワニの体が小さいので、バッグにする時に、うろこが小さい部分まで使用することになるのです。
ニロティカスは、そこまでうろこが小さい部分を使わない。
だから、バッグの端のほうまでうろこ模様が均一で、大きめなのです。
迫力が出るのはポロサス
クロコのうろこ模様に迫力が出るのは、ポロサスです。
どうしてかというと、ポロサスのほうが、うろこの輪郭が目立つからです。
ぱっと見ただけでは見分けがつかないほどの細かい差ですが、うろこ模様がはっきりしていて迫力が出るのは、ポロサスのほう。
輪郭のコントラストが控えめなのは、ニロティカスのほうです。
水滴の白汚れが目立つのはニロティカス
水滴が付いた時の白汚れが目立つのは、ニロティカスです。
この水滴による白汚れというのは、「汚れの付着」ではなく、「革の変容」です。
そのため、拭いて取れるものではありません。
クロコの革の表面は、極薄で、繊細。
雨や湿気は、極力避けたいところです。