こんにちは、makinaです。
子育て世代にも、人気のバーキン。
でも、子育て中にバーキンは、いらないんじゃないか?
その辺は、他の人はどうなんだろう…?
そう思って、エルメスの店員さんに聞いてみたことがあります。
「子どもが小さいと、バーキンの出番が減ってしまわないか心配で…。
使わなくなってしまったら、もったいないじゃないですか。
他の方は、どうされているんでしょうか?」
すると、店員さんは、こうおっしゃったのです。
「そうですね。たしかに、同じように思われているお客様が、たくさんいらっしゃいます。
でも、実際に、小さいお子様がいらっしゃって、バーキンをご購入されるお客様も、けっこう多いです。
そういう年代のお客様にこそ、人気ですので。
汚してしまうんじゃないかとか、使わなくなるんじゃないかとも、もちろん思われているのですが、人気のほうが勝っているという感じです。」
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人気のほうが勝っている。
子育て中にバーキンを買っても、子どもが汚すかもしれないし、使わなくなるかもしれない。
そう思いながら、バーキンを買っているお客さんが、たくさんいる。
それが、「人気のほうが勝っている」状態なのかもしれません。
もしかしたら、これを「古い価値観だ」と思う方もいるかもしれません。
人気だからといって、盲目的に追従するのは、「古い」と。
とはいえ、価値観のトレンドに関しても、「早すぎ負け」という現象が、あちこちで起こっているのも事実。
「自分軸で心地良いものだけしか取り入れたくない」という新しい価値観へ、スピーディに完全に移行してしまうと、本来得られるはずの新しい価値観での充足感が、目減りしてしまうのです。
どうしてかというと、現実にマッチしないからです。
価値観の移行というのは、情報処理のスピードとは比べものにならないほど、「ゆっくり」なのです。
だから、スピーディに完全に移行してしまうと、現実とマッチしない分、理想的な満足感は得られないのです。
新しい価値観が悪いと言いたいわけではありません。
「新しい価値観で理想的な満足感が得られていないのなら、早すぎるからかもしれない」と言っているのです。
「早すぎ負け」を防いで、古い価値観も残しておく。
そのことが、価値観の変動が激しい時代には、リスクヘッジになります。
定評があるものや、人気があると言われているものを、これからの時代のリスクヘッジにする。
世の中の他の商品やサービスでも、もしかしたら似たようなことがあるのかもしれません。
必要かと言われれば必要ではないけれど、人気がある。
人気のほうが勝っている。
そこに着目するだけで、曇っていた景色が晴れて見えることもあるのです。
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