ファッションで何とか乗り切る子育てライフ

書評「人生のピークを90代にもっていく!」

音声版はこちら→https://note.com/makina81/n/nf6b6f6f122fb

こんにちは、makinaです。

人生だって、「終わりよければすべてよし」。

90代にピークをもっていけば、たとえいつ人生が終わったとしても、その日が人生のピークなのです。

「ああ、いい人生だったなぁ。」と言って最期を迎えられると思うだけで、それは「とっても幸せな人生」に直結する。

勤め上げ、育て上げた後の、人生の「午後」。

その時に大切なのは、自分の足で立ち、ゆるやかにつながり、創造し続けること。

著者の枝廣淳子氏は、そう語ります。

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無意識に自分を縛っている心の足かせを外す。

90代に「こうありたい自分」を紙に書き、北極星にする。

感性を磨く時間を、スケジュールに入れる。

今までできなかった冒険をし、学んで、発信する。

そしてその過程でつながった人たちとは、「思いが重なる範囲で」のみ付き合う。

自分の思いは熱く、人にはあっさりと。

これさえできれば、究極の人生、すなわち、90代にピークをもっていく、「自分の足で立ち、ゆるやかにつながり、創造し続ける人生」が送れると言っても過言ではありません。

幸せの自給率を上げる

何歳であれ、幸せの本質は、「足るを知る」こと。

そのためには、幸せを自給自足するほかありません。

「幸せの自給率」を上げるのです。

家族の機嫌が悪いから、と、幸せ感が変動していては、結局他人の機嫌を「獲得する」ベクトルになってしまう。

「足るを知る幸せ」とは真逆です。

足るを知る幸せのカギは、意外ですが、「創造性」にあります。

創造性を持ち続けることで、誰かに「それ違うんじゃない?」と言われたときに、「あら、そうかしら?」と、竹のようにしなる人になれるのです。

創造し続けることで、誰かの「歓心を獲得する」生き方から、「足るを知る」幸せの自給自足生活へ、移行できるのです。

だから、アートに触れ、感性を磨く時間を、先にスケジュールに入れるのです。

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多様な人とゆるやかにつながる

創造し続けることは、人生のピークを90代にもっていくために、欠かせない要素。

そのためには、多様な人と、ゆるやかにつながること。

人生の午後に人とつながるには、まず自分の足で立っていないといけません。

仕事にも、配偶者にも、子どもにも依存しない。

そのうえで、70代、80代になると、自分でできる物理的な量が減ってきますから、「手放す」ことです。

手放してはじめて、自分の足で立っている状態になれる。

その準備ができたら、相手の感情に寄り添う力を高めて、いろいろな世代の友人をつくることです。

多様な人とつながることで、新しいものが生まれ、創造し続ける人生が可能になる。

ただし、「思いが重なる範囲で」。

自分の思いは熱く、人にはあっさりと。

すでに、手放すことで自分の足で立つことができていれば、難しいことではありません。

「足るを知る」幸せの自給自足は、すでにアートや感性磨きによって創造性を保つことで、クリアできている。

だから、自分の足で立ちつつ、思いが重なる範囲でゆるやかに人とつながることができるのです。

そんな日々が90代まで続いていくと想像してみてください。

まさに、「いつ人生が終わっても、その日がピーク!」ではないでしょうか?

終わりよければすべてよし。

90代になった時の自分が、今から本当に楽しみです。

足るを知るためには創造性がカギになる

タイトルを見るなり、レジに直行した私。

90代がピークって、いったいどんな人生?

それを、とってもわかりやすく提示してくれたのが、この本です。

ただぼんやり今日を生きるのではなく、人生の終わりから逆算して考える。

死を起点に展開される、さまざまな宗教と同じような普遍性を感じます。

一番印象に残ったのは、「足るを知る」幸せのためには、「創造性」がカギになるという点です。

何の創造力もなく凝り固まっていては、足るを知ることはできないのです。

竹のようにしなり、「そういう考え方もあるな」と柔軟にとらえる。

それができて初めて、足るを知ることができるのです。

足るを知ることは、言うまでもなく、幸せの自給自足の唯一の方法。

であれば、私たちにできることは、感性を磨いて、創造力を鍛えることなのです。

アートに触れ、感性を磨く時間を先にスケジュールに組み込むことが、「足るを知る」幸せの自給自足に直結する。

著者が、何度も何度も「創造し続けること」と訴えるのは、そのせいなのです。

90代になった時、人とゆるやかにつながっていること。

誰もがそれを望むのではないでしょうか。

特定の人に依存することしかできないのでは、幸せは感じられません。

「自分は熱く、人にも熱く」では、どんな人も去ってしまいます。

90代に幸せを感じるためには、自分は自分の足で立つこと。

自分の足で立つために必要なものは、何だったか。

そう。

手放すことでした。

年齢とともに、物理的に抱えられる量が減るからです。

著者の枝廣淳子氏も、結婚生活を手放し、卒婚を選択しました。

手放し、自分の足で立ち、「思いの重なる範囲で」人とゆるやかにつながる。

「足るを知る」幸せ感が、目に浮かぶようです。

私たちが、今からできること。

それは、創造性を保つことです。

足かせを外して、自分の感性を磨く。

そのことが、「足るを知る」幸せを、確約してくれるのです。

『人生のピークを90代にもっていく! 折り返し地点から、「死ぬまでハッピーな人生」をつくる』枝廣淳子著(大和書房)



子どもが幸せになる2つのパターン