こんにちは、makinaです。
国内旅行は、いろいろ行ったけど…。
そろそろ、マンネリ気味…。
そんな時は、思い切って目的地を絞り込んでみてはいかがでしょうか。
岡山県内でおすすめなのが、岡山市から離れた奈義町(なぎちょう)。
現代美術館と、圧巻の町立図書館が見ものです。
アートと子育ての町
出生率2.81。
そんな、沖縄のような数字を瞬間的にたたき出した町が、岡山の県北にあります。
その名は、奈義町(なぎちょう)。
岡山駅から、車で2時間以上。
大阪からの方が近いくらいです。
「日本三大局地風」の1つ、広戸風(ひろとかぜ)で真っ先に名前が挙がる場所。
※他の2つは、清川だし(山形県庄内町)と、やまじ風(愛媛県四国中央市)です。
この奈義町は、人口を減らさないために、移住を歓迎し、起業を援助し、アートを取り入れ、子育て支援に並々ならぬ熱を入れています。
奈義町の「教育・文化のまちづくり監」には、平田オリザ氏が就任。
アートを通じて「幼少期から本物に触れる」。
奈義町は、それを地で行っているのです。
現代美術館と町立図書館は、足を踏み入れるだけで「これはただ者じゃない」ということが、誰にでもわかる構造。
1つの建物に同居しており、1階が美術館、2階と中2階が図書館になっています。
多目的トイレが1か所あり、おむつ用ごみ箱もあります。
美術館は撮影OK、図書館は撮影禁止です。
奈義町現代美術館
「大地」、「太陽」、「月」の3つの空間的作品で構成されています。
「大地の部屋」では、さざめく水面がお出迎えしてくれます。
「太陽の部屋」では、ゆらぐ平衡感覚に陶酔することができます。
「月の部屋」では、頭の中に余白ができ、全く関係のないことが思い浮かんでくること請け合いです。
平日の午前中でしたが、入場者が9組ほど。
男性1人の方々が一番多く、次いでカップルと女性グループでした。
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町立図書館
シンプルな、四角いフロア。
自然光が眩しいほど入り、風通しもよく、本の匂いがしません。
「AIvs.教科書が読めない子どもたち」など、最新の本がずらりと並びます。
キッズスペースも、絵本も充実。
雑誌の「特色ある図書館10館」に選出されたこともあるそうです。
ぐるりと見渡すと、360°本、本、本…。
四方の壁全面が、吹き抜けの中2階の上まで本で埋まる景色は、壮観です。
とにかく、この図書館自体が、美術館なのです。
(毎週月曜、祝日の翌日、整理日(月末近くの平日1回)、年末年始が、休館日です。)
「子育てするなら奈義町で」
このエリアには、レストラン、町役場、保育施設が凝縮しています。
平成29年には、1年間で56人の赤ちゃんが誕生しています。
人口6000人の奈義町で、1年に新生児が56人。
人口70万人の岡山市だと、6500人生まれているのと同じ計算になりますが、実際には岡山市は約5900人ですから…。
やはり、奈義町の出生数は多いと言えそうです。
第3子誕生で、お祝い金が20万円。
第4子は、30万円。
第5子だと、40万円が贈呈されます。
予防接種は、任意接種のものまで無料。
保育園に行っていない子どもがいる家庭には、子ども1人につき毎月1万円支給。
高校卒業まで、医療費が無料です。
アメリカのCNNから取材を受けたことも。
今回の滞在中、スーツを着た団体客が、2組いました。
視察は、ひっきりなしに入っているそうです。
私が感じたこと
「山の駅」で昼食をとり、散歩をして、運動公園で子どもを遊ばせます。
大きな滑り台が、たくさん。
わが子は、タイヤを使ったターザンロープを気に入り…。
何度も滑走して、大満足でした。
近くに、自衛隊の演習場があり、時折、遠くから音が聞こえます。
自衛隊の他には、工場団地もあり、奈義町の経済を支えているようにも思えました。
滞在中、2か所で注意を受け、反省しきりですが…。
苦言を呈してくださったのは、2人とも同年代の女性。
同じ空間に、年配の方もいらっしゃいましたが、年配の方たちは、注意は控えているように私は感じました。
奈義町に行ってしまうという選択
外国人観光客でさえ、もう東京・大阪・京都・北海道には行き尽くしています。
あれもこれも見られる場所よりも、ピンポイントで目的地を絞っているのは、世界的な傾向でもあるようです。
特色ある町づくりが話題を呼び、「いつか奈義町に行ってみたい」という声もある。
だったら…。
奈義町に、一度行ってしまうという選択は、いかがでしょうか。
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