こんにちは、makinaです。
出産したら、すぐに始まる、予防接種。
赤ちゃんのうちは、まだいいのですが…。
子どもが少し成長し、注射を嫌がるようになると、病院に連れて行くのが大変です。
一体、何て言って連れて行くのがいいのか…?
病院に着いたら?
注射の直前に騒ぎ出したら?
経験からあみ出したのは、こんな流れです。
・病院に行く前は、「病院に行くよ。」とだけ言う。
・「注射するの?」と聞かれたら、「するかもしれないけど、お医者さんが『する』って言わないとしてもらえないよ。」と答える。
・診察室に入って、医師が予診票に署名をした時点で、「今日は注射してもらえることになったよ。」と伝える。
・注射の直前に「イヤだー!イヤだー!」と騒ぎ出したら、「イヤだね。イヤって言っていいんだよ。痛かったら痛いって言っていいよ。」と言う。
・終わったら、「がんばったね!」と褒める。
・夜、寝る前に、「今日は注射がんばったね!」と褒める。
ポイントは、「イヤだ」とか「痛い」とか思う存分言わせること。
そして、「注射はしない」とうそはつかず、「注射をする」と断言もしない。
注射をするかしないかを最終的に判断するのはあくまでお医者さん。
ママではないのです。
うそもつかない、断言もしない
予防接種は、しなければなりません。
だから、病院に行きます。
「病院に行くよ。」と、子どもに言います。
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この時点で、「注射する?」と聞いてきます。
ここで、「注射はしないから」と言うと、うそになります。
ただ、「今日は注射をするよ」と言うと、ゼッタイ家から出たくなくなる。
連れ出せなかったら、目的を果たせません。
だから、「するかもしれないけど、お医者さんが『する』って言わないと、してもらえないよ。」と説明します。
これは、事実です。
必ず、熱を測って、事前に診察を受けないと、予防接種はしてもらえません。
お医者さんのOKが出たら、注射してもらえるわけです。
「するかもしれない」と言っている時点で、99%するんだろうな、ということは、子どもにも薄々わかるでしょう。
でも、たった1%でも、「もしかしたらしないかもしれない」と思えれば、がんばって病院に向かうことだけはできるのです。
「注射をするかもしれないけど、お医者さんが『今日はできません』と言ったらしない可能性もある。」
うそもなく、断言もない。
この状態で、病院に向かいます。
病院に着いたら
病院に着いて、診察室に入るまで。
子どもは、1%の望みを捨てていないでしょう。
でも、「お医者さんが『する』って言わないと、してもらえない」という言い方をしているので、「注射は『してもらう』ものなんだ」というニュアンスは感じているはずです。
もっと詳しく、「予防注射っていうのはね、病気にならないようにするために必要なことなのよ」と説明してもいいかもしれません。
ただ、あまりにも嫌がっているようなら、今そこまで言わなくてもいいという判断もアリです。
終わってからゆっくり説明しても大丈夫。
とりあえず、今は、無事に予防接種を受けさせなければなりません。
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診察室に入ったら
医師が、予診票の記載をチェックし、熱をチェックします。
聴診器を当てたり、のどの腫れがないかを診たりします。
そして、医師が署名をします。
この時点で、予防接種を受けられることが確定します。
ここで引っかかったら、その日は受けられないわけですから。
医師が署名をしている間に、子どもに伝えます。
「お医者さんが、注射していいって。
注射してもらえることになったよ。」
そう言って、教えます。
ここで、1%の望みが消え、子どもは覚悟を決めます。
思う存分言わせてあげる
お医者さんと看護師さんもいるので、「イヤだ!イヤだ!」とそれほど騒がないはずです。
家で「注射をするよ」と断言していたら、大騒ぎしていたでしょう。
でも、針を刺す直前には、本能的に、抵抗したり、嫌がったりするはずです。
子どもが「イヤだ!」とか「イタイ!」とか言ったら、思う存分言わせてあげます。
「イヤだよね。イヤだって言っていいんだよ。
痛いって言っていいんだよ。」
と。
というのも、「痛くない痛くない!」はうそですし、「大丈夫大丈夫!」は、本人にしてみれば「そういうの今いらないから!!」って感じだからです。
煮え湯を飲まされるとは、まさにこのこと。
注射の時には、不思議なもので、「痛くない痛くない」よりも、「痛い痛い」のほうが、乗り越えられるのです。
「痛い痛い」と言うと乗り越えられる
私自身、注射は苦手。
小さい時から、注射の時は泣いていたようです。
しかも、大人になっても、針の刺激で血管が広がり、血圧が下がって倒れるという体質。
血管迷走神経反射といいます。
これを予防するために、「イヤだイヤだ」「痛い痛い」と口に出すのが、有効なのです。
血管迷走神経反射についてはこちら↓
単純に、「イヤだイヤだ」と言わなかった時に倒れやすく、「イヤだイヤだ」と言った時に倒れにくいということです。
無事に注射を乗り越えやすいのです。
だから、わが子には、「大丈夫大丈夫」とか「痛くない痛くない」とは言いません。
幸い、わが子には遺伝していないようで、子どもは注射で倒れたことはないのですが、念のため、「イヤだイヤだと言っていい」ということを教えるようになったのです。
終わったら褒める
あっという間に、終わります。
針を刺してから抜くまで、一瞬です。
「イヤだって言っていいんだよ」と言っている間に、注射は終わる。
あとは、褒めるだけです。
「がんばったねー!
もう大きくなったもんねー!
すごいねー!
お母さんうれしい!」と。
そして、夜寝る前にも。
注射はまたやってくる
また、注射はやってきます。
「病院に行くよ」と言う。
「注射はするかもしれないけど、お医者さんが『していいよ』って言ってくれないとしてもらえないよ。
決めるのはお母さんじゃないからね。」と言う。
もしかしたらしないかもしれないという1%の望み(事実)を持たせて、診察室に入る。
医師が署名したら、「注射してもらえることになったよ」と伝える。
「大丈夫大丈夫」じゃなくて、「イヤだって言っていいよ」と言い、思う存分弱音を吐かせる。
これで、うそをつかず、倒れることもなく、無事に目的を果たせるのです。