こんにちは、makinaです。
レザーの幾何学模様づかいが特徴の、パズルバッグ。
ロエベの今のデザイナーが、就任第一弾にデザインしたのが、このパズルバッグです。
一時期は、のちに発表された「ハンモック」に、差をつけられた感もありました。
SNSを中心に、ハンモック人気が急上昇したからです。
しかし、ここへ来て、パズルバッグの人気が再燃しているのです。
背景には、「長財布離れ」という要因があります。
ミニ財布が人気に
キャッシュレスを実際に取り入れてみるとわかりますが、本当に長財布がいらなくなります。
財布が大きい必要がなくなるのです。
折りたたみのミニ財布が、売れに売れています。
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必要に迫られたような顔つきで、ミニ財布を買い求めに来る人もいるそうです。
パズルバッグの、唯一のネックが、出し入れのしにくさでした。
「折り紙のようにたためばクラッチバッグにもなる」という独特のデザイン上、ファスナーが短いのです。
長財布が、出し入れしにくかったのです。
ところが、そもそも長財布を使わなくなった人が増えた。
財布が小さいなら、パズルバッグで困ることはない。
これが、パズルバッグ人気再燃の、大きな要因なのです。
ボディバッグ使いができる
2020年に入り、本格的にボディバッグに大流行の兆しが見え始めました。
2019年の時点で、ウエストポーチやボディバッグなど、体に巻き付けるようなバッグが、5年以上かけて1人1個状態になると予測しました。
少なくとも、ビッグサイズのバッグよりも、ボディバッグのほうが、トレンドとしては本命。
ちょっと勇気がいる、その抵抗感が、大ヒットの予兆です。
ロエベのバッグの中で、どれを買おうかと思った時。
ストラップが短めで、ボディバッグ使いもできるパズルバッグが、ますます候補に挙がりやすくなるのです。
パズルバッグは軽い
2019年は、同じロエベのバッグ「ハンモック」が、大人気だった年でした。
ハンモック人気は今や、都市部だけでなく、地方にも波及しています。
ただ、ハンモックは、たっぷりのレザーをひもで絞ったり(ドローストリング)、マチを外側に引っ張り出して半月型に変形させたりというデザインなので、レザーの面積が大きい分、重たいのです。
実際、「ハンモックって、けっこう重い…。」という感想を持つ人も、少なくないのです。
その点、パズルバッグは、レザーの面積は、見たままです。
スモールなら、約500グラムと、カーフレザーにしては比較的軽いのです。
少しの差ですが、パッと持った時に、ちょっと重いか、ちょっと軽いかというのは、気にする人は気にします。
迷った末に、パズルバッグに決める人が意外と多いのも、うなずけるのです。
ジェンダーレス時代へ
スニーカーが流行り、ワイドパンツが流行り、時代はいよいよジェンダーレスに突入です。
「どこかに女性らしさを」というレベルを超えてくるのは、避けられません。
パズルバッグのかっこよさを味方につけて、ジェンダーレスのど真ん中を行く人が、これから増えることは確実です。
「こんなかっこいいバッグを、使いこなせるかな…?」
たしかに、パズルバッグを使いこなすには、強さが必要です。
2020年を迎え、その「気持ちの強さ」を、人々はいよいよ持ち始めます。
素材違い、色違い、モチーフ付き…。
さまざまなパズルバッグの中から、自分の個性を表現するたった1つのパズルバッグを見つける。
それはきっと、これから先の新たな自分を発見する体験になるはずです。