こんにちは、makinaです。
ウイルスが猛威を振るった、2020年。
ファッション界で、いち早くコメントを発表したのが、ジョルジオ・アルマーニ氏でした。
過剰な生産や、実際の季節とはかけ離れたスケジュール展開に、疑問を呈したのです。
そのことは、ニュースにも取り上げられました。
この、ジョルジオ・アルマーニ氏。
ファッション業界に足を踏み入れる前は、医学部生だったというのです。
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彼の洗練されたデザインと、エリート出身という経歴。
真っ先に思い浮かんだのが、ベストセラーとなった『世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか』でした。
自身の信念を発信したアルマーニ氏
アルマーニ氏は、世界の危機に、声を上げました。
ファッション業界にありながら、「これからは業界の現状をリセットしてスローダウンすべきだ」と、自身の信念を発信したのです。
医学部生のエリートだった彼が、卓越した美的センスでデザインを発表し続けてきた末に、未曽有の状況で業界の常識を転換するための判断を下した。
これこそ、『世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか』の中で指摘されていたことだったのです。
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予測がつかない状況で頼りになるのは「美意識」
企業のCEOや、組織のトップの人たちが、こぞって芸術やアートを学び、美的センスを磨く。
その理由は、美的センスを磨くことによって、不測の事態での判断が可能になるからです。
予測がつかない状況で、何かを判断するためには、究極には「美意識」が基準になる。
だから、世界のエリートたちは、美意識を鍛えるのです。
エリート出身のアルマーニ氏が、不測の事態で自身の信念を発信したのも、これと全く同じです。
それを裏打ちするかのように、アルマーニ氏はコメントの中で、「倫理観」「モラル」「美的感覚」という言葉を使っています。
ファッション業界にいながら、ファッション業界に疑問を呈する。
それは、彼の倫理観やモラルの表れであり、予測がつかない状況の中で美的センスが発揮された結果なのです。
美意識に照らして判断ができるエリートを世界は求めている
洗練されたデザインを生み出す、アルマーニ氏の美的感覚。
それは、彼が医学部生のエリートだったという事実と無関係ではありません。
世界のエリートたちがここへきてやっと美意識を鍛え始めたのとは裏腹に、アルマーニ氏はずっと前から、エリートであると同時にすでに卓越した美意識を備えていたのです。
そして、この未曽有の事態に、倫理観やモラルを発揮して、業界の常識の転換をリードしている。
予測できない世の中には、正解がありません。
それでも、自身の美意識に照らして、判断を下す。
それができる人物を、世界は求めています。
洗練された美意識を備えた、エリート。
ジョルジオ・アルマーニ氏は、世界が求める人物だったのです。
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