センスってどうやって磨いたらいいの?

こんにちは、makinaです。

「あの人って、センスいいよね」。

できることなら、そう言われたいもの。

でも、そもそも、センスって何?

どうやって磨くの?

と、わからないことだらけです。

センスとは、意味を見出すこと。

選んだり、何かと何かをつなげたりすることです。

そして、センスを磨くには、材料を増やして、壁を外しておくことが必要。

つまり、世界を広く取り、偏見を捨てる。

それだけで、今の生活のまま、センスを磨くことができるのです。

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センスが生まれる過程

「sense」の意味は、「感覚」、「~を感知する」。

「make sense」で、「意味が取れる」となります。

「センスがいい」とよく言いますが、これは「意味の感じ取り方がうまい」とか、「意味の見出し方がうまい」というふうに言い換えられそうです。

「センスを磨く」というのは、「意味を感じ取るように努める」、「意味を見出すように努める」ということになります。

そもそも「意味」自体が、他の事柄との関係で成り立つもの。

だから、「センス」も、周りの物事との関係は切り離せません。

自ずと、「センス」は相対的なものになります。

相対的な立ち位置を、探り、見つけ、表す。

それこそが、センスが生まれる過程なのです。

センスは相対的なもの

音楽や芸術の分野の場合…。

天才的なセンスを発揮している人を見ると、相対的な立ち位置なんて気にしていないようにも見えます。

絶対的な、唯一無二の感覚から、ポンっとコンテンツを生み出している。

それに「意味」なんてない。

だから、センスは相対的なものではない。

そうも思えます。

でも、本人はセンスを発揮しているつもりはなくても、受け取る側がセンスを感じ取っているのです。

受け取る側が、他のアーティストと比べて、これは斬新だとか、相対的に評価している。

「すばらしい」と評価すること自体が、一種のセンス。

絶対的な感覚から生まれたものでも、他人が意味を見出してセンスを感じれば、相対的なものに変化するのです。

まずは「選ぶ」ことから

では、身近な場面では、センスはどこにあるのでしょうか。

何が、センスなのでしょうか。

まずわかりやすいのは、選ぶことです。

服を買うために、どのブランドを選ぶか。

友人を慰めるために、どの言葉を選ぶか。

そこに、センスは存在します。

選ぶこと。

その1つ1つが、センスの中身。

いうなれば、コンテンツなのです。

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物事をつなぐ文脈を発見すること

次に、2つ以上の物事をつなぐ文脈を見出すこと。

アイデアや、ひらめきとも言われます。

例えば…。

「ファッションアイテムの売り上げが減っている。

無印やニトリなどのインテリア雑貨は好調。

ということは、家の中での時間を充実させたいというニーズがある。」

これが、文脈の発見です。

「だから、宝飾時計売り場を、リビング階に移そう。」

これが、アイデアやひらめきです。

実際に、伊勢丹新宿店で、この試みが実現しています。

子どもを怒鳴らなくてすむ

ビジネスでも、センスは突破口になりますが、個人でも同じです。

文脈の発見によって、理由がわかったり、悩みが消えたり、助けられることもあるのです。

先日、子どもが、「動物園に行きたい」と言いました。

その前には、大型連休中に臨時で行った保育施設で、初めて本物のうさぎを触ったようでした。

ということは、またうさぎに触りたいのかもしれない。

だとしたら、大きな動物園に行っても、見るだけで、触ることはできません。

結局、こぢんまりした動物公園に行くことにしました。

無事に、うさぎに触ることができたのです。

もし、2つの出来事をつなげられなかったら。

行きたいって言うから大きな動物園に連れて行ってあげたのに、子どもは不満…。

という事態になっていたでしょう。

「はっきり言いなさい!」と、子どもを怒鳴っていたかもしれません。

誰も悪くないのに、自己嫌悪に陥っていたかも…。

「センスを磨くと、精神的に器用になる」。

そんな言葉にも、心から納得できるのです。

センスの質を高めるためには材料をふやす

より質の高いセンスを発揮するには、センスの材料を増やさなければなりません。

フィールドを広く取る。

世界を知る。

そうすることによって初めて、上質な意味を感じ取り、見出し、物事を選んだり、つなげたりすることが可能になるのです。

ブランドを5つしか知らなかったら、その中の1つを選んでも、センスを感じてもらえないかもしれません。

でも、50のブランドの中から1つ選んだら、意味が変わってきます。

同じように、今まで接していなかったものにも、目を向けてみる。

映画、ゲーム、歴史、株、英語…。

思わぬものが、センスの材料になります。

つなげるためには壁を外しておく

材料を増やしたら、次はつなげる作業です。

これは、センスの神髄なので、簡単にはいきません。

せめて、妨げるものを取り除いておく。

偏見を捨てる。

常識を疑う。

意外なつながりを妨げないように、壁は外しておくのです。

材料が増えていますから、最初は偶然にでも、つながることがあるかもしれません。

だんだん、狙ってつなげることができるようになるはずです。

つながったら、意味を見出す。

感じ取る。

次第に、センスが磨かれていきます。

年を取るほど可能になる

相対的な立ち位置を、探り、見つけ、表す。

センスとは、その積み重ねです。

知識や経験が多いほど、もっと言うと、年を取るほど、それが可能になります。

年を取るほど、センスがよくなるなんて!

この先の自分が、少し楽しみになってきませんか?

世界を広く取り、つなげる。

まずは、別のお店に行って、いつものお店と同じように好きなところを見つけてみることから、始めてみましょう。



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