買った商品を大きい袋に入れられると困る

こんにちは、makinaです。

昔、ファストフード店でアルバイトをしていた時。

いつまで経ってもなかなか上達しなかったのが、「商品を入れる袋の大きさを見極めること」でした。

どうしても、大きいほうの袋に入れてしまう。

「大は小を兼ねる」からです。

そして今、服を買った時には、「もう少し小さい袋ありますか?」と言っている自分がいます。

大きい袋に入れたい店員さんの気持ちはわかる。

でも、大きい袋に入れられると、困るのです。

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目で見て袋の大きさを選ぶのは難しい

袋の大きさは、3種類ありました。

大、中、小。

いつも、余裕をみて大きいほうの袋に入れてしまうのです。

先輩からは、「今のは、小さいほうの袋でいいよ。」と何度か言われました。

上手な先輩は、入れる商品の量を目で見ただけで、ぴったりの袋を選べるのです。

ぴったりというか、ぴっちりというか。

ギュウギュウ詰めではなく、ぴっちりです。

これが、難しいのです。

いや、カンタンかもしれません。

だって、迷う時は十中八九、小さいほうで入るからです。

小さいほうを選べばいい。

でも、その勇気を持つのが、難しいのです。

「入らなかったらどうしよう。」

どうしようって入れ直せばいいのですが、ごった返しているレジカウンターで、そんなことをやっている店員仲間は一人もいないのです。

袋が大きいと品質が落ちる

でも、どうして、大きいほうの袋に入れるのはダメなのか。

先輩は、こう言っていました。

「袋が大きいと、中で商品が動くでしょ。

形が崩れるし、それに冷めやすいの。

品質が落ちるの。」

えーー!!

それは大変!

持ち帰りをして、袋を開けた時の残念な感じが、目に浮かびました。

「小さい袋ありますか?」

服を買う時も、店員さんは紙袋に入れてくれます。

これが、ほとんどの場合、大きいほうの袋なのです。

きっと、「小さいほうだと入らないかもしれない」と思って、大きいほうを使うのだと思います。

でも、商品の大きさに対して、紙袋が大きすぎると、持って歩きにくいのです。

人に当たるし、通路の商品に角を引っかけるし、危ない。

電車でもう1人座れるはずなのに、横に長い紙袋のせいで遠慮させてしまうかもしれない。

ファストフードのように「中身の品質が落ちる」ということは、服の場合は少ないかもしれません。

品質は落ちないかもしれませんが、買い物の「満足度」は落ちます。

だから、思い切って、「小さい袋ありますか?」と聞くのです。

入るわけない…?

そうすると、店員さんは、「これより小さいとなると、これしかないんですよねー。」と、小さいほうの袋を見せてくれます。

その袋がかなり小さくて一見入らなさそうでも…。

十中八九、入るのです。

店員さんは、「入るわけない」と思って、試しに入れてみることさえしない人がほとんど。

たぶん、一度もこの大きさの商品をその袋に入れたことがないのです。

そうですよね。

お会計の時に、「入らなかった!」って入れ直しているわけにいかないですもんね。

すっごいわかりつつ、「恐縮ですけど、一度入れてみてもらっていいですか?」と。

無事に、小ぶりな紙袋で帰路につけるのです。

試しに入れてみる

スーパーでも、かごの中身の量に対して、ぴったりの大きさのレジ袋をくれた店員さんがいたら、尊敬を通り越して色気を感じてしまいます。

それは、「レジ打ちの経験」をいくら積んでも、それだけではできることではありません。

いつまでも「大きいほうの袋」を渡し続ける店員さんもいます。

(後からレジ袋を再利用する時に大きいほうを好むお客さんのためかもしれません。)

でも、ぴったりの大きさの袋を渡す店員さんは、実際に自分で入れてみるということをしているはずですし、お客さんの帰り道のことも想像しています。

見て思うのと、試しに入れてみるのとでは、全然違います。

試しに入れてみるからこそ、見ただけでわかるようになるのです。

そうでないと、品質が落ちる。

満足度が落ちる。

思いの外、大事なポイントなのです。