こんにちは、makinaです。
GUの新作、バレルレッグジーンズ。
カーブした形が特徴で、一部店舗とオンラインで先行発売されています。
ゆとりがあってカジュアルなことも、スタイルが良くおしゃれに見える1つの理由です。
ですが、それだけではありません。
一体なぜ、バレルレッグジーンズは、スタイルが良くおしゃれに見えるのでしょうか?
その一番の理由は、人間の補正能力にあります。
湾曲したジーンズの線が、実際の脚のラインを補正してくれるからなのです。
人は、体の形や顔のパーツが一部見えないと、そこを脳内イメージで補正します。
たとえば、マスクをしていると実際には存在する口元が外からは見えないので、見る人はそこを理想的な形に補正します。
ですから、マスクをしていると美人に見えるということが起こります。
これと同じで、バレルレッグジーンズも、あの湾曲したラインは実際の人間の脚の形とは違い、本来あるはずのものが隠されている状態なので、見る人は脚をイメージで理想的な形に補正します。
スキニージーンズなら脚の形が見えるので補正は働きませんし、ストレートジーンズもその形は「人間らしい脚の形」なので補正は働きませんが、バレルは人間らしい脚の形とは違うので脳内で補正が働き、結果スタイルが良く見えるというわけなのです。
これまではどちらかと言うとパンツのライン自体がきれいで、補正と言えば脚をパンツで直接整えることを意味していました。
いわゆる「目による補正」です。
今回は、同じ補正でも「脳による補正」なので、より強い補正効果が働きます。
それは直感的に人間の形とかけ離れたものを整えようとする脳の恒常性がとても強いからです。
そしてそのようなデニムがおしゃれと感じられるというのは、補正や修正されたものへの一般的な抵抗がなくなり、一周回ってスタイルの良さがおしゃれ感に影響を与えるようになってきているということなのではないでしょうか。
GUのバレルレッグジーンズは、一部のワイドパンツと比べて腰回りとウエストをそこまでタイトにしていません。
もちろん決してゆるい作りではないですが、あまりピタピタだと窮屈ですし、ベルト人気が復活することも見込んでほんの少しだけ腰回りとウエストに余裕を持たせているのではないかと思います。
その余裕が、できる限り多くの人にこのデニムを届けるということを可能にしているのではないでしょうか。
全国発売される9月以降の動向に、要注目です。
牧 菜々子の「自分を発揮しながら社会とつながる生き方」【有料記事】