グレース・ケリーが愛用したことで知られるケリーバッグ。エルメスのワンハンドルバッグです。
なんとなく知ってはいましたが、雑誌のスナップ写真で気になって、エルメスのお店に入ってみました。
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その日から11か月後、火曜日の正午でした。
購入することができたんです。
それまでの経緯をお話しします。
手さぐりの日々
初めてお店に入って、わたしから店員さんに声をかけました。
地方の百貨店内の直営店です。
バッグも、さいふなどの小物類も見当たらなかったので、「ケリーバッグを見てみたいんですけど、置いてありますか?」と聞いてみました。
「いいえ、あいにくケリーはございません。ほとんど入荷がない状態でして…。バーキンならたまに入ってくるのですが。」と言われました。
その方は名刺をくれて、その日は店を後にしました。
それから1か月のあいだに2回行き、洋服(プレタポルテ)を見ているうちに欲しくなり、4回目で初めてプレタを1着購入しました。
名刺をくれた店員さんはお休みだったので、別の店員さんから買いました。
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そのうち、最初の店員さんが退職すると手紙をくれました。
次にお店に行ったとき、プレタを買った時の店員さんが「今後はわたくしが担当させていただきます」と言ってくださいました。
お店に行くたびに「今日はケリーバッグはありますか?」と聞いていたのですが、そのうちに「ご来店のときは必ず入荷確認します。聞かれなくても、お伝えしますね。」と言ってくれました。
サイズや色や革の希望を聞かれ、「25か28か32のベーシックな色」とざっくり伝えておきました。「それなら幅広いので入荷はあると思います。」とのことでした。
でも、入荷したらご連絡します、とか、希望のものの在庫をお探しします、とは言ってもらえませんでした。
それから10か月の間に、プレタ10点やアクセサリーのほか、さいふや靴などを購入しました。別の店員さんも含めて、合計3人の店員さんから購入しています。
その間、「今日はバーキンなら入荷がありますが、ご覧になりますか」と言ってくださったことがありましたが、購入予定はなかったので、お断りしました。
「ほんとうにケリーがお望みなんですね、ご縁があるといいですね」という会話をたくさんしました。
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途中体調不良で1か月以上行かなかった時期に、1点入荷があったそうですが、華やかな色だったので希望とは違っていたとのことでした。
それでも入荷があったなら連絡してほしかったーと思いながら、でもそれ以外には本当に入荷がないんだな、と、逆に信ぴょう性が高まりました。
ご縁があった!
11か月目のある日曜日に、ストールを1点購入しました。
その日もケリーバッグは無く、「いつ入荷があるかわからないので、遠慮なくこまめにいらしてください」と言われました。
その言葉もあって、2日後の火曜日にまた行きました。
すると、こちらから聞くまえに、「今日ございます」と言ってくれたんです。正午でした。
現物は紙袋に入れて試着室まで運ばれ、中で見ました。
希望の範囲内の、念願のケリーバッグでした。
「これにします!」と即決しました。
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どうやら月曜日の夕方に入荷して、その日はそのまま閉店し、火曜日の午前に1人入荷をたずねた方に「ございます」と言ったそうなのですが、「その色はいらない」とご覧にならなかったようでした。
ほんとにご縁はありました!
店舗の方針で、担当さんもできることとできないことがあるのだと思います。
ここでは、してくれたこと、してくれなかったこと、ありのままお伝えしました。
ケリーバッグは1つ持つだけで満足感が大きいです。
次々ほしくなるとおもっていましたが、そうはなりませんでした。
ほかの物欲もおさまった気がします。
しばらくお買いものはしていませんが、先のことはわかりません。
次に色ちがいのケリーバッグがほしくなったら、それもまたケリーバッグの魅力のせいだと思います。