こんにちは、makinaです。
お世話になっていた方が、退職される時。
どうして辞めるんだろう?
でも、聞けない…。
何と言って声を掛けていいか、とっさにわからなくなります。
そんな時に、プライバシーに踏み込みすぎず、状況に寄り添って、気遣いも示すことができる声掛けがあります。
その言葉は、「生活のペースはかなり変わられるのですか?」です。
その答えによって、「無理なさらないでくださいね」と気遣いもできますし、だいたいの理由も見当がつき、その人が答えを濁すこともしやすくなる。
無言になることなく、ほどよい会話もできるのです。
広告
「生活のペースはかなり変わられるのですか?」
辞める理由。
聞いてしまえる時もあるでしょうが、むやみに聞くのも気が引けます。
ヘッドハンティングや、結婚など、喜ばしい理由かもしれませんが…。
心身の不調や、家族の事情など、一言では説明できない理由かもしれません。
でも、「どうして辞めるんですか?」と聞けないなら、会話がなくなってしまいます。
そこで、「辞められるのですね。
今後は、生活のペースはかなり変わられるのですか?」と声掛けをしてみます。
「生活のペース」なら、あいまいですから、「はい」でも「いいえ」でも、答えてもらえます。
広告
答えが「いいえ」なら
答えが「いいえ」なら、生活のペースはそれほど変わらないということなので、仕事自体は続けるのかもしれません。
起床時間などの生活サイクルも変わらないなら、同業他社への転職かもしれません。
嬉しそうだったら、ヘッドハンティングかもしれません。
引っ越しもないと思われるので、その後も地域で顔を合わせることもあるかもしれません。
答えが「はい」なら
答えが「はい」なら、生活のペースがかなり変わるということなので、フリーランスなどの別の仕事になるか、もしくは仕事自体を辞めざるを得ないのかもしれません。
元気がないなら、心身の不調や、家族の事情かもしれませんし、嬉しそうなら、結婚かもしれません。
引っ越しもあるなら、また顔を合わせることは限りなくゼロに近いかもしれません。
「そうですか、ペースが変わられるのは大変ですね。」と話すうちに、少しずつ事情を話してくれるかもしれません。
何も話してくれなくても、「無理なさらないでくださいね。」と気遣いをしても不自然にはなりません。
事情そのものに対してではなく、「生活のペースが変わること」について話しているだけですから。
実際に聞いてみると
実際にこう聞いてみると、かなりスムーズに会話ができます。
「生活のペースはかなり変わられるのですか?」と聞くと、
「そうですね、でも、他の会社に行くということでもなくて、他の仕事を続けるということでもなくて…。」
とうれしそうにおっしゃった方は、ご結婚されるのかな、と思いました。
言い当てたい!というわけではないので、「ということは、ご結婚ですか?」とは言いませんでしたが。
もしかしたら、「ご結婚ですか?」と言って欲しかったのかもしれませんが、他の人が言っているでしょうから、いいかな、と。
逆に、「うーん、いや、そんなに変わるというほどでもないのですが…。」
とだけおっしゃった方は、同業他社か、似たような職種に行かれるのかもしれないと思いました。
優秀な方だったので、ヘッドハンティングだったかもしれません。
きっと、その方に付いて行かれる方もいらっしゃったのではないかと思います。
「そうですか、生活のペースがそれほど変わらないというのは良いですね。
それでも、お体無理なさらないでくださいね。」
と、体の調子に触れても問題ないケースだったように思います。
生活ペースが変わらないということは、療養とか、介護に専念ということではないはずなので。
それでも、辞められるということは、環境が変わることには違いないので、「お体をお大事に」と一言声を掛けたくなります。
感謝の気持ちを伝える
辞められると聞くと、「えっ!」と驚いてしまいます。
何て言えばいいのか…?
と思っていると、無言になってしまう。
そんな時は、あいまいに、「生活のペースは変わられるのですか?」くらいは聞いてみても良いのではないでしょうか。
そうすれば、会話の流れから自然に今までの感謝を伝えることもできます。
寂しくなりますが、あまり根掘り葉掘り聞かず、気遣いのある声掛けをしたいものです。