こんにちは、makinaです。
H&Mやforever21の、日本第1号店の閉鎖。
既存店の、売上高の減少。
ファストファッションが、以前の勢いを失っているように見えます。
それもそのはず。
ファストファッションが低調なのは、今がちょうどトレンドの転換期だからです。
当たり前ですが、トレンドが定まっていなければ、ファストファッションは買いたくても買えません。
トレンドがあって初めて、「トレンドアイテムが低価格で手に入る」というメリットがあるのですから。
今は、ファストファッションに行くお目当てがないのです。
広告
外れの服なんて欲しくない
ファストファッションは、トレンドを作りません。
トレンドを作るのは、ハイブランドです。
トレンドを作るのには、お金がかかります。
ファストファッションが低価格にできるのは、トレンドを作るのではなく、トレンドを最速で追いかけることに集中しているからです。
ファストファッションも、ハイブランドが作るトレンドが定着していないことには、売れる商品を作ることができません。
そして、お客のほうも、トレンドが定着していないことには、ファストファッションに買い物に行っても、買えないのです。
だって、「違う」かもしれないからです。
ファストファッションで、外れの服なんて、誰が欲しいでしょうか。
実感としても、最近は、「買うに至る服」が、ファストファッションではなかなか見つからない。
低調の理由は、今がトレンドの転換期で、次のトレンドが定着していないからです。
広告
GUはトレンドの転換期に対応して業績回復
ファストファッションの中で、業績を回復しているのが、GUです。
外資系よりも品質が高いというのも、回復の理由の1つと考えられますが…。
GUは、新しいトレンドは避け、すでに広く普及しているトレンドに、アイテムを絞り込みました。
トレンドとしては、すこし後方のアイテムですが、それでも、ユニクロと比べると、十分トレンド感があります。
この方針転換で、業績を回復したのです。
トレンドの転換期には、少し後方のアイテムで売り上げを出す。
逆に、ワイドパンツは、流行り始めた2016年には大幅な売り上げ増になっていますから、少し早めのトレンドで売り上げを出したことになります。
GUは、「常に最先端のトレンドを」ではなく、「トレンドの転換期には保守的に」の方針で成功しているのです。
広告
2022年から少しずつ回復しそう
トレンドが定着しないことには、ファストファッションでは、買いたくても買えません。
今後、2020年から、次のトレンドがだんだん育ち始めます。
次のピークは、2023年です。
おそらく、ピークの少し前には、「新しいトレンドを低価格で手に入れたい!」という気分がまた高まるはず。
2022年から、少しずつ売り上げが回復してくるはずです。
バッグのスタイルだったり、靴のトゥの形、トップスの首回りの開き具合、ベルトの幅や色などは、5年くらいの周期で、総入れ替えのムードになるものです。
その時に、全て一般のブランドで揃えようと思うと、予算と期間が間に合いません。
今よりもずっと、ファストファッションに足を運ぶ回数が増えるはずです。
最近のファッションがいまいちよくわからないのには理由があった!