こんにちは、makinaです。
「服は、サイズ感が大事」って、よく聞きますよね。
これって、どういう意味なんでしょうか?
こう言ったほうが、わかりやすいかもしれません。
「着ている服がその人の体にピッタリであればあるほど、お金と時間がかかっている証拠」。
そこから派生して、「上質に見える」とか、「自信があるように見える」、「信頼できる」ということが言われるのではないでしょうか。
間に合わせでない服
私たちが、「服はサイズ感が大事」とわかっていながら、つい軽く考えてしまう理由は、どこにあるのか…。
それは、「サイズがピッタリであることにはどういう意味があるのか」がわかりにくいからです。
そもそも、洋服とは、「西洋の服」。
1枚の布から仕立てられているものほど、格式が高いと言われています。
女性であれば、羽織りのない、長袖のワンピース。
これが、「1枚の布で完成する服」を象徴しているのです。
どうして、1枚の布で完成する服が、最も格式が高いのか。
それは、間に合わせでなく、この時のためだけに作られた服だということが、説明しなくても伝わるからです。
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そして、大事な場面で着る服が、「この時のためだけに作られた」ことを示す指標が、もう1つあります。
それが、「その人の体にピッタリ合っている」ということです。
まさに、サイズ感です。
「服はサイズ感が大事」というのは、ピッタリであることが、「この瞬間を大事に思っています」というメッセージを発するからなのです。
格式が高い場面であればあるほど、2つの服を間に合わせで組み合わせたりはしません。
1枚で完成する服、自分の体にピッタリの服を用意する。
それが、洋服の世界では格式を表すのです。
どんな印象を抱くかは相手の自由
格式の高い場面で着る、間に合わせでない服。
それを用意する過程では、お金と時間がかかります。
サイズ感がピッタリ合っている服を着るということは、その分だけ、お金と時間がかかっているということ。
だから、自分に合ったサイズの服を着ている人は、上質感や信頼感を与えるのです。
逆に、新品の服でも、サイズが合っていない人は、大事な場面で会う人に対して、手間を惜しんだ印象を与えます。
高級ブランドでも、「間に合わせで誰かから借りたのか」とか、「お直しには期間がかかるのに、この日のことを忘れていたのか」と思わせることになります。
相手が抱く印象は、コントロールできません。
相手の自由です。
「私はしっかりした人間だから、信頼してもらえて当然」というのは、こちらがそう思うことしかできない事柄です。
「この場面を、大事に思っています」という気持ちを、口で説明しなくても伝えられるためには、サイズ感が合っている服を着て現れることが必要なのです。
何気ない場面でも品格が漂う
特に、格式の高い場面に出向くことがなかったとしても。
普段から、服のサイズ感を心がけていれば、周りの人や空間を「大事に思っている」ことを伝えられます。
それを感じた人は、信頼感や上質感を抱いてくれる。
何気ない場面でも、格式を高めることができるのです。
偶然居合わせただけの人でも、同じ空間に品格が漂えば、悪い気持ちはしません。
気にしない人は、気にしないでしょう。
気づきもしないかもしれません。
「服はサイズ感が大事」というのは、わかる人に伝える手段。
お金と時間をかけて、大事に思っていることを、わかってくれる人にアクセスする手段なのです。
細かいチェックポイントよりも大事なこと
「ジャケットの肩のラインは、若干内側に」。
「パンツは、ヒップに合わせる」。
「長すぎる袖やすそは、短く調整する」…。
サイズ感に関する細かいチェックポイントは、いろいろとありますが…。
「『サイズ感が大事』とは、何を意味するのか」は、意外と知られていません。
自分にピッタリの服を着ているということは、お金と時間をかけて、周りの人や空間を大事に思っている証拠。
同じ空間の格式が高まれば、格が下がるよりずっといい。
そのことを知っていて、わかってくれる人がいるのです。
サイズ感が合っていなくて、間に合わせの服に見えた場合…。
どんなに信頼できる人でも、「信頼されて当然と思っている人」だと感じたら、ちょっと見方が変わってきます。
本当に信頼できるのは、抱く印象や判断を自由にさせてくれて、口で説明されないで、大事に思ってくれていることが伝わってきた時ではないでしょうか?
「服は、サイズ感が大事」。
ピッタリのサイズ感が、その全てを叶えてくれるのです。
常に小ぎれいな靴を履いている人になるためにお手入れよりも大切なこと