こんにちは、makinaです。
女優、歌手、芸人、アイドル…。
今の世の中で、売れる条件は、「いい人であること」です。
明るくて、謙虚で、素直。
そして、神対応。
そんな要素が、国民的な人気には欠かせない時代です。
一見、当たり前だし、何の問題もないように思えますが…。
こんなに「いい人」が売れるのは、世の中が混沌としているからではないか。
今の時代は、かなり不安な状況なのではないか。
そうも思えてくるのです。
影があるアイドルが売れた時代もあった
今、メディアでよく見かける人物は、必ずと言っていいほど、「いい人」です。
テレビ番組のMCは、神対応が伝説となっている人物であったり、トゲがあっても謙虚な人物であったりします。
女優さんでも、「実はいい人」とか、「最近いい人になった」と話題になるタイミングで人気が急上昇したりします。
若手の人や、アイドルだと、もう「明るくて謙虚で素直ないい子」が必須条件です。
ユニットやグループでも、何よりも「仲の良さ」が求められます。
仲が悪いと思われてしまったら、好感度が一気に下がる。
一見、当たり前のようですが…。
過去には、そうではない時代もありました。
どこか影があるアイドルや、仲が良さそうに見えないグループが、国民的な人気を博していた時代があったのです。
今のように、とにかくいい人が売れる時代というのは、当たり前では済まされません。
広告
世の中の根底に不安があるから
例えば、不倫ドラマが流行る時代というのは、まだ平和です。
現実の世界で不倫が多い時代には、不倫ドラマは姿を消します。
それと同じように、影があるアイドルや、仲が良いとは言えないグループが売れていた時代は、平和だったのかもしれません。
世の中全体の雰囲気として、安心感が根底にあった。
だから、「いい人」を求める気持ちはそれほどなく、むしろただ「いい人」なだけでは売れることができなかったのではないでしょうか。
ところが、今は、とにかく「いい人」が国民的な人気を得る。
その理由は、世の中の根底に、不安があるから。
そんな気がしてなりません。
世の中に安心感が芽生えた時
そうなってくると、希望が見えてくるのは、決していい人キャラではない人が売れてきた時です。
謙虚でもないし明るくもない人や、仲が良くはないグループが、国民的な人気を得るようなケースが増えてきた時。
それは、世の中に安心感が芽生えてきたタイミングであるはずです。
そう思うと、「この人、謙虚さが足りないなぁ。(なんか嫌い。)」と思う人でも、その人が売れるような世の中もそれはそれでいいのかもしれない、と思えてくる。
注目してみるのも、面白いかもしれません。