こんにちは、makinaです。
今日は少し遠くの本屋さんに行ってきました。
途中にいつも混んでいる道があるんです。「いなか道なのに、ここいっつも車多いよなぁ」と思いつつ、あっ、と思い出しました。
前にテレビで特集していた、「渋滞の原因は上り坂」というフレーズを。
渋滞って、工事中とか、作業中の車が車線をふさいでたりしてなるものじゃないの?それとか片側交互通行とか。と思ったのですが、どうやら単純な上り坂というだけで、渋滞になるらしいんです。
上り坂が渋滞をまねく
たしかに今日通った道は、ちょっとした丘みたいな曲線がつづく道なんです。上っては少し下り、また上る感じの。
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言われなきゃ気づかないくらいの高低差がしばらく続き、丘にさしかかるみたいな道です。
渋滞学の西成活裕教授によると、渋滞は、上り坂に気づかずにスピードが落ち、それが連鎖して大きくなるのだそうです。
しかも途中に下り坂があると、そこでスピードがでたままで前の上り坂渋滞の箇所につながるので、急ブレーキになってまた渋滞をまねくんですね。
先頭はもう渋滞じゃなくなっていても、スピードが落ちる箇所だけがどんどん後ろに伝わって、渋滞がのびるということのようです。
先頭の渋滞は解消してるのに、車と車の距離感だけが残るんですね。
気づかないというか、無意識のうちにそうなってしまうのって、やっかいです。
ということは、今日通ったあの道も、そもそも上りはじめのところが気づきにくくて、丘になるころにはもう渋滞が始まっているのかもしれません。
いなか道なのに妙に車が多いのは、地形のせいで地味につまっていたからなんですね。
上り坂なんてたくさんあるし、そんな簡単なところに渋滞の芽があったなんて、おどろきです。
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たしかに高速道路でも、「上り坂、速度注意」の標識がありますね。あれは渋滞を発生させないためだったんですね。
ひとりひとりの心がけ
とはいえ、この事実を知る人がひとりでも増えれば、全体では渋滞の発生が減るかもしれませんね。
みんなが無意識にスピードを落としていれば渋滞します。それを、ひとりひとりの心がけでなんとか回避したいものです。
わたし自身も、自動車教習所で、教官が言っていたことを思い出しました。上り坂で、「ただ走ればいいってもんじゃない。ここはちゃんとアクセル踏んで。」と。
教官なのにスピード出せって言うなんてどうなんだろう…と思いました。まああんまり遅いと後ろの車に迷惑だからかな、くらいに思っていました。
でも、もっと広い視野で言ってたことばだったのかもしれませんね。
きちんと道路のつくりを把握して、環境に合わせて運転も変えないと、交通秩序全体に影響してしまう、と。
ひとりひとりの力は小さくても、それがまとまれば大きな力になるはず。
これからは、上り坂でスピードが落ちていないか、ちょっと気にかけてみましょう。
あなたがスピードを保って運転したら、それは人知れず渋滞の予防に役立っているのかもしれません。