こんにちは、makinaです。
大流行中の、ロングスカート。
マキシ丈や、ひざ下丈。
ミモレ丈という呼び方も登場しました。
4~5年前は、ひざ下丈のスカートは、野暮ったかったのに。
どうして、こんなにロングスカートが流行ったのでしょうか?
それには、やはり、時代の空気感が関係しているようです。
開放的な気分になれない。
そして、若く見えるのは不利なこと。
緩やかに、そんな価値観が広がっているように思います。
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開放的な気分になれないから
心理的に言っても、閉塞感を感じている時には、人は厚着になるそうです。
肌を出さなくなる。
長めの丈で、守りに入るというわけです。
ロングスカートが流行り始めると、それまでの短めスカートは、「丈が足りない」と思うようになります。
だんだん、着る気がしなくなってくる。
着ようと思っても、どうも手が伸びない。
そうさせているのは、「開放的になれない」という気持ちではないでしょうか。
丈が長くないと、不安で、落ち着かない。
でも、トレンドとしては「長いのがおしゃれ」という空気なので、それがまさか閉塞感だとは思わないわけです。
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若く見えるのは不利だから
大きなトレンドの、必須条件。
それは、「都合がいい」ということです。
短め丈のスカートをはくより、長め丈のスカートをはく方が、有利。
そういう都合の良さがないと、流行しません。
もちろん、長い方が体形を隠せるという面もあります。
でも、それだけではない気がします。
短め丈のスカートで若さをアピールするのは、不利。
この世の中で、若いということは、不利なこと。
そんな疑心暗鬼が、頭をもたげているのではないでしょうか。
10代や20代の女性でさえ、かなりの割合で長めスカートをはいています。
大人っぽく、落ち着いて見られるほうが有利な場面が、じわじわと増えてきたことが考えられます。
若いといいことがある時代だったのが、若いとあまりいいことがない時代になったように思えてくる…。
そんな時にやってきた、ロングのトレンド。
これに、乗ったのです。
20代女性だって、脚を見せるのは面倒。
体形も隠せておしゃれなら、ロングの方がいい。
そして、20代がロングなら、30代や40代もロングでいいわけです。
年配というイメージが薄れるからです。
だから、幅広い年代に、流行したということでしょう。
長い方が、有利。
短めスカートで若く見られるのは、不利。
もし、短めスカートの方が有利だったら、それでもあえて長めを手に取るほどのファッション好きが、今の時代にどれほどいるでしょうか。
ただでさえ、ファッションにこだわる人は減っているのですから…。
短めスカートに手が伸びないのも、もっともです。
着ていて不利な服装が、大流行することは少ない。
不利なのに流行するとしたら、気分が開放的な場合だけです。
逆を行けば希少性が高まる
開放的というのは、楽観的とか、寛容とかと言い換えることもできます。
今よりも、寛容で、楽観的な世の中になった時、またミニスカートが流行するのかもしれません。
ロングスカートが流行したのは、人々が、開放的な気分になれないから。
そして、若く見られてもあまりいいことがないから。
ただ、そんな流れの逆を行けば、希少性は高まります。
短めスカートの新鮮さが、際立つ時代。
その渦中に、私たちはいます。