こんにちは、makinaです。
人気が高い、エルメスの財布。
中でも、長財布は、根強い人気です。
ただ、「エルメスの長財布は、使いにくい」という声も聞かれます。
たしかに、開閉がベルト使いだったり、金具のひと手間があったり。
小銭やお札の出し入れも、慣れが必要だったりするデザインが多い。
なぜ、エルメスの長財布は、使いにくいデザインなのか?
おそらく、お客のニーズに応えるよりも、「憧れられること」を優先しているからではないでしょうか。
お客のニーズに応えない
世界最高峰のハイブランドの、使命。
それは、「憧れられること」です。
そのためには、お客の先を行っている必要があります。
ブランドの世界観を構築し、お客をリードする。
そのためには、お客のニーズに応えていてはいけないのです。
ニーズに応えていては、お客の想定を超える感動を与えることはできません。
ニーズに応えて、商品の使いやすさや機能性を高めることはしない。
そうではなくて、ブランド側が、お客の価値観を矯正してしまうくらいの、圧倒的なデザインを提案する。
ハイブランドの使命は、そちらの方にあるのです。
使いやすければ選ばれるかというと、そうではない。
最初に「使いにくい」と思うものほど、憧れの対象となり、手にした人の愛着が強まることを、エルメスは知っているのです。
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「憧れられること」が最優先
エルメスが、使いやすさよりもデザイン性を重視するのは、決して「お客がデザイン性を求めているから」ではありません。
お客のニーズに応えるのではなく、お客の価値観を矯正してでもお客をリードすることが、ハイブランドの使命だからです。
だから、デザインでブランドの世界観を構築し、「憧れられること」を優先しているのです。
エルメスが、顧客のニーズを把握するために「お客様アンケート」を取ることが、果たしてあるでしょうか。
もしアンケートを取れば、「長財布をもっと使いやすくしてほしい」という要望が出てくるでしょう。
じゃあ、ケリーロングの金具とベルトは、ファスナーに変えよう。
そういうことではないのです。
ハイブランドは、ニーズには応えません。
お客の先を行くことで、憧れられる世界観を維持しているのです。
迷いが吹っ切れる
では、私たちはどうしたらいいのか。
決して使いやすいとは言えないエルメスの長財布を、使いながら慣れていくのか。
それとも、その世界観にはついていかない判断をするか。
「エルメスの長財布って、素敵なんだけど、使いにくい…。」
そう思った時には、思い出してみてください。
ハイブランドは、お客のニーズには応えません。
そこさえ押さえておけば、迷いを吹っ切れることもあるのではないでしょうか。